科学と教育 2
彼らは、彼らが今教えている事、あるいは個人的に発見したこと、未来に対する大ざっぱな想像の全てを真実の表れと見なし、また自らの現在の位置の歴史的背景という概念を全く持ち合わせていません。
この立場は科学技術方面に進むための準備として、科学の過去を教えるのは大変賢いと言うことを理解しない、科学至上主義の極端で偏屈な形です。
しかし、何が教えられるべきであり、またどのように扱われるべきなのでしょうか?
科学史は極めて奥深く、多様で豊富な分野であり、初等コースには、ごく限られた事実とテーマしか含めることは出来ません。
歴史からのSTS教育へのアプローチが、原理的にはすぐれていることに疑問の余地はありません。
しかし実行するとなると、著しい欠点や困難を伴うと言わざるを得ません。
まずはじめに、初歩的な事実・知識の適切な体系をつくらなければなりません。
ほとんどの理工系学生が、自分自身の専門の歴史の基本のごく粗っぽい筋書きすら知らないでも平気でいるのは驚くべきです。
ニュートン(力学、1700年頃)、ダーウィン(進化、1850年頃)といった著名な科学者の主な仕事とおよその年代を彼らに聞いてみるといいでしょう。